シバレルラリーの紹介

シバレルラリーとは何か?

ラリーのフォーマットを活用して北海道の「凍れる(しばれる)冬」を自らのドライビングとナビゲーションで楽しむ冒険の旅です。順位を競うことはありません。未知の世界を走り抜く喜び、大自然を五感のすべてで堪能すること、雪道のドライビングを楽しむこと。これは最も贅沢なツーリズムの提案です。

ースではないけどチャレンジングな4日間

毎日のスタートとゴール、チェックポイントが設定されています。ドライバーとナビゲーターは力を合わせて白銀の世界を走り抜きます。厳冬期の北海道を走ることは、それ自体が時に冒険的なものになるでしょう。未知のルートを切り拓いていくのはラリーの醍醐味です。1日の走行距離は200~350km程度を想定しています。

どんなクルマでも参加できる

日本の法律に準拠し、普通免許で運転できるクルマであればなんでもOKです。全輪にスタッドレスタイヤを装着している必要があります。スタッド(イパイク)付きタイヤは禁止されます。必ずしも4WDである必要はないと思います。前回も2輪駆動車が参加して楽しんでいました。本格的なラリー車でもOKですが、かっこいい軽トラックも歓迎です。あなたが選んだクルマがラリーカーです。

ナビゲーション

ラリー形式のロードブック(コマ図)が配布され、参加者はその情報を頼りにルートを進みます。ロードブックは、A5サイズの冊子で配布されますが、スマホやタブレットで利用できるデータとしても提供されます。ナビゲーション用の計器には、トリップメーター、GPS、デジタルコンパスがありますが、これらは本格的なラリー用のものでもいいですし、スマホのアプリでも充分機能します。

SSがある! しかし…

シバレルラリーには、SSも用意されています。前回は、新千歳モーターランド、十勝インターナショナルスピードウェイ、そしてマイナス40℃を記録することで有名な江丹別特設コースと、3カ所でSSが実施されました。でもこの「SS」、決してタイムを競うものではなく、積雪路、凍結路で、タイヤのスリップ限界を超えた走りにチャレンジするためのもの。そして、かっこいいドリフトを決めて、イケてる写真、映像を残すことが目的の別名「Suberase Stage」というわけです。あまりにも要望が多いことから、今回は参考タイムを記録するサービスがあるかもしれません。

宿泊

4日間の行程の宿泊施設(ホテル)は、すべてエントリー費用に含まれています。毎日のディナーはパーティのような雰囲気で、ラリー参加者たちが一日の体験を語り合う場になるでしょう。

原点

このラリーの原点は、かつて北海道とサハリンを結んで開催された「ノースアイランドラリー」にあります。それはやはりレースではありませんでしたが、自らのナビゲーション能力と運転技術、サバイバル能力を駆使し、未知の世界に分け入っていく冒険の旅でした。ほぼ全土が雪と氷に覆われる北海道の冬は、私たちにとって、未知で、時に困難を突き付ける冒険のフィールドです。そこを舞台にしたラリーは、私たちの胸をときめかせてくれます。その思いこそ、このラリーの原点だと言えます。